【レビュー】LUMIX S1を購入し使ったリアルな感想
【レビュー】LUMIX S1を購入し使ってみた
所有者のリアルな感想
つい先日、クリスマス前の2019年12月下旬に購入したLUMIX S1。まだ存分に撮影できているわけではありませんが、実際に購入し使ってみた所有者のリアルな感想と意見を述べたいと思います。私も多くの人たちと同じように、購入前には、価格.comの満足度レビューやクチコミを随分とチェックしました。しかしながら、クチコミを見ていると購入した方ではない方、実際に触ったこともない方が多く書き込んでおり、「LUMIX S1はダメだ」とネガティブなコメントを口にしているように感じました。またSONY α7の所有者やα7ファンの方が「LUMIX S1は大きい、重い。αの方が優れている」なんてネガティブなことばかり書かれていますが、おそらく実機を見たこともなく、実際に触ってこともない方でしょうし、詳しくも知らない方のコメントに見受けられます。そんな方のコメントやクチコミはとてもS1の良さを判断する材料にはなりません。そこで購入した所有者だからわかったことをお伝えしたいと思います。
購入して実際に手にしてからわかったことですが、このLUMIX S1はスペックからではわからない良さがたくさんあります。動画性能は4K60p撮影ができ、ファインダーは超高解像度、強力な手ブレ補正を備えたハイスペックですが、そのほかのスペックには目新しさや派手さは見られません。見た目にも真面目で派手さはなく、どちらかと言えば地味。SONY α7はコンパクトで今時な色気を感じますし、ニコンのZ6やZ7の方が新しさを感じます。それでも手にしたとこのしっくりくる感覚、カメラノ剛性感、シャッターを切った時やメニューや様々なボタンを押した時の感触、カタログのスペックでは知ることのできない良さがこのS1にはたくさんあります。
そしてS1の理念です。各社ミラーレス一眼カメラは、コンパクトに仕上げてきましたが、このS1だけは違いましたが、コンパクトさ軽量さよりも使いやすさを重視していること。そういった点で実際に持ってみると良さがわかるわけです。購入してからまだ短い時間ですが、実際に使ってみたリアルな所有者の感想を書かせていただきます。
S1はカタログのスペック上は大きく重いのだが
カメラを構えるとバランスの良さを実感する
キャノン、ニコン、SONY、各社フルサイズセンサーを備えたミラーレス一眼カメラを発売していますが、その中で最も大きくて重い重量級のカメラがLUMIX S1です。コンパクトで軽量となるとパナソニックにはマイクロフォーサーズ機のG9やGH5があるわけで、このS1にコンパクトさや軽量さを求める意味があまりない。住み分けする意味でもS1はコンパクトさ軽量さよりもプロの道具として使いやすさを追い求めたわけです。私はプロのカメラマンではありませんが、S1を手にしたときとてもしっくりきました。もちろん24-105mm F4の標準ズームレンズとS1の組み合わせの重量は1.7kgとなかなかのものですが、カメラを構えると大きすぎると感じないし重くも感じることはありません。むしろベストなバランスに感じました。このあたりもカタログで掲載の実際の重量や寸法では感じることのできない点だと思います。大きいからこそグリップの深さやボタンの配置に悪い影響を及ぼさず、良いデザイン良いレイアウトができていると実感します。
S1は現存するフルサイズ機のミラーレス一眼カメラの中で
最も使いやすいカメラと言えるでしょう
コンパクトさ軽量さを追求しなかったからこそ、このS1の使いやすさは生まれました。とりわけSONYのα7IIIはコンパクトで軽量ですが、手にしてわかりますが、カメラとレンズがアンバランスでグリップも小さく持ちにくい。その点、S1は天と地の差の持ちやすさ。軽くても長時間撮影は疲れるカメラSONY α7IIIと重くて大きくても持ちやすいため疲れないLUMIX S1。そして定評のあるパナソニックのユーザビリティの高い操作系。パナソニックのカメラに慣れると他社のカメラはとても使いにくいことに気づきます。そして超高精細なファインダー。妥協なきパナソニックのクラフトマンたちのこだわりがいたるところで感じさせるとても良いカメラです。
S1レンズキットの標準ズームレンズ
地味なスペックながら万能なレンズ!
これ一本dあればほとんどの撮影はカバーできる。
F1.4やF2.8ではなくF4通しという一見地味な標準レンズですが、使ってみるとわかる良さを持っています。24-105mmという画角をカバーしマクロ撮影も撮れるレンズです。カタログのスペックでは地味なので、もうひとつ目立たない存在ですが、とても使いやすいレンズです。静止画に加えて動画を多く撮影する私にとっては、F4でも十分にボケを得られて満足しています。今はリリースしていませんが、将来的にはおそらく発売するであろうシグマの28mm F1.2単焦点レンズを購入するつもりです。このレンズで明るい広角単焦点の二本で私の場合は事足ります。またこれからLマウントレンズもパナソニックやシグマから多くリリースされることでしょうし、楽しみでもあります。
この標準ズームレンズで
十分に綺麗なボケが得られます。
24mmから105mmまでカバーできるF4通しの標準レンズ。マクロ撮影もできてこれ一本でしばらくはいけます。キットレンズながらとても優れたレンズです。カタログのスペック上は地味ですが、ボケも綺麗ですし十分に明るい。とくにマイクロフォーサーズ機であれば、フルサイズのF4のレンズは、マイクロフォーサーズでいうところのF2相当です。F2.8を超えた明るいレンズです。だから十二分にボケが得られるわけです。またISOを上げた撮影でもノイズが入ることなく暗所でも手持ち撮影できます。手ブレも強力なので失敗が少ない。
今回ご紹介したLUMIX S1レンズキット
LUMIX S1 レンズキット
¥301,009 (Amazon 2023.12.31 現在)
Lマウントを備えたPanasonic初のフルサイズ機LUMIX S1。他社のミラーレス一眼カメラと比較するとサイズが大きく重量があるが操作性は抜群です。4K60P撮影が可能でスチルもガンガン撮れるまさに仕事道具とも言える硬派なカメラに仕上がっています。これまでマイクロフォーサーズの欠点を全て補う最高の仕上がりのこのフルサイズ機LUMIX S1。所有した満足度も極めて高いです。本当に買ってよかったと思えた一台です。これからガンガンとっていきますよ。