ビデオグラファーにおすすめガンマイク SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600 深掘りレビュー
ビデオグラファーにおすすめガンマイク
SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600 深掘りレビュー
皆さんこんにちは。私が実際に使い気に入ったプロダクトだけを紹介しているネットZINE「物と音」です。いかがお過ごしでしょうか?
前回に引き続き今回もブイロガー、ビデオグラファーにおすすめのマイクを深掘りしてレビューします。前回は小型軽量のマイク SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 200 をご紹介させていただきましたが、今回はMKE 200とMKE 400の上位機種にあたるショットガンマイクロフォンSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600を徹底深掘りレビューさせていただきます。このガンマイクMKE 600は、私が映像制作を行う際にメインで使用しているマイクです。プロの要求にも応える高性能なマイクでありながら、コストパフォーマンスが良いので、全てのブイロガー、ビデオグラファーの方々にぜひ使っていただきたい本命のマイクです。そんなSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600を今回はじっくりと深掘りして徹底レビューしていきます。それでは最後までお付き合いいただけたら幸いです。ぜひマイク選びのご参考にしてください。ではどうぞ。
INDEX 目次
- SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600のパッケージ内容がこちら
- 同梱物
- こちらがSENNHEISER(ゼンハイザー) のショットガンマイク MKE 600
- MKE 600 重量
- MKE 600 長さ
- MKE 600 マイクの接続方法
- カメラの3.5mm入力端子に接続の場合〈 LUMIX S5 + MKE 600 〉
- 〈 接続手順 〉
- カメラの3.5mm入力端子に接続の場合〈 SONY FX3 + MKE 600 〉
- XLRケーブルで接続の場合〈 LUMIX S5 + XLRアダプター + MKE 600 〉
- マイクスタンドや三脚などにマイクを取り付けることも可能
- バッテリー駆動
- 付属のショックマウント マイクホルダー
- 収納ポーチ
- 付属のウインドシールド
- 〈別売〉ウインドシールド MZH 600
- 音質対決! LUMIX S5内蔵マイク VS MKE 600
- 私が実際に使用している組み合わせがこちら
- SENNHEISER(ゼンハイザー) カメラ用マイク ラインナップ
- SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600 特長 まとめ
- おわりに
- SENNHEISER(ゼンハイザー) ウェブサイト
- 今回ご紹介したガンマイクMKE 600と関連商品
SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600のパッケージ内容がこちら
ショットガンマイク本体 MKE 600。それから、カメラにマイクを取り付けるために使用するショックマウント、スポンジ製ウインドシールド、収納ポーチ、マニュアルが付属します。2021年5月14日以降に出荷されているMKE 600については、3.5mm ←→ XLR TRSケーブル「KA 600」が付属してきます。私が以前に購入した際には付属してきませんでした。今買われる方は実質ケーブル「KA 600」(2022.9.27現在 Amazon 2,509円)分の値引きと考えれますね。知らず知らずのうちに、ただでさえコスパの良いMKE 600がさらにお得になって購入できます。パッケージには必要なモノが一通り揃っているので、単三電池さえあれば、すぐさまカメラに取り付けてマイクを使用できます。
同梱物
- ショットガンマイク本体 MKE 600
- ショックマウント MZS 600
- スポンジ製ウインドシールド MZW 600
- 3.5mm ←→ XLR TRSケーブル KA 600
- 収納ポーチ
- マニュアル
こちらがSENNHEISER(ゼンハイザー)のショットガンマイク MKE 600
私が動画撮影する際にメインで使用しているマイクがこちらのMKE 600です。撮影現場で実際に使用し、その音質のクオリティーを肌で…耳で感じてきました。このガンマイクにが絶大な信頼を置いています。実際の撮れ高でクオリティの高さを知っています。「物と音」お墨付きのガンマイクがMKE 600です。
指向性が高いショットガンタイプのMKE 600は、横方向からの余計な雑音を抑えつつ、直進方向の音をピンポイントで拾ってくれます。ちなみに周波数帯域40Hz〜20kHzのマイク。手にした感触も堅牢なオールメタルハウジングで質感はとても良いです。
MKE 600 重量
私が計ったところ、本体内に電池を入れていない状態で重量は132gでした。これならカメラにマイクを取り付けた際もさほど重量増を感じさせませんね。
MKE 600 長さ
私が定規を使って長さを測ったところ25.6cmでした。A4サイズの長辺29.7cmですので それよりも短く、ちょうどB5サイズの長辺25.7cmと同等の長さです。
MKE 600 2つの接続方法
MKE 600のマイクには二つの接続方法を選べます。一つは、付属の3.5mm ←→ XLR TRSケーブル KA 600で接続する方法です。3.5mmのマイク入力端子を備えるカメラであれば接続可能です。もう一つは、XLR端子のケーブルで接続する方法です。ミラーレス一眼カメラの場合は、XLR端子を持たないかものがほとんどですので、XLR端子で接続するためのアダプターが必要になってきます。
後にあらためて解説しますが、ファンタム電源を供給しないカメラの場合は、マイク本体に電池を入れる必要があります。
マイク本体のXLR端子
マイク本体のお尻には、XLR端子オスがあります。プロの現場ではXLRケーブルで接続できないマイクは選ばれません。マイク選びの必須条件。
〈接続方法その1〉
XLRケーブルで接続
XLRケーブルは付属してきませんので別途購入が必要です。私は1mの長さのケーブルを使っています。50〜60cmなどあまりにも短いケーブルは非常に使いにくいです。多少余裕のある長さのケーブルを選びましょう。
〈接続方法その2〉
3.5mmケーブルで接続
本体付属の3.5mm ←→ XLR TRSケーブル「KA 600」。XLR端子を3.5mm端子に変換して接続できます。カールコードはカメラに取り付けた際もすっきり。
【接続方法その1】カメラの3.5mm入力端子に接続の場合
〈 Panasonic LUMIX S5 + MKE 600 〉
Panasonicのフルフレーム ミラーレス一眼カメラLUMIX S5とSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600との組み合わせ。非常にスッキリしてますね。マイクにファンタム電源を供給できないカメラの場合は、マイクに電池を入れる必要があるのでお忘れなく!
〈 接続手順 〉
〈 1 〉
説明が要らないくらい接続は簡単です。カメラのシューカバーを外します。
〈 2 〉
ショックマウントを取り付け、ダイヤルを回して固定します。
〈 3 〉
カメラの3.5mm入力端子に接続します。はいっ、これでOK。簡単ですね。この時、間違ってヘッドフォン端子に挿さないこと。ありえないくらいのイージーミスですが、撮影現場では何が起こるかわかりません。よく確認してくださいね。
マイクの長さは当然感じますが重量増はあまり感じません。取り回しは思った以上に良いですよ。
カメラの3.5mm入力端子に接続の場合
〈 SONY FX3 + MKE 600 〉
続いて、SONY FX3にMKE 600を取り付けてみました。FX3はファインダーレスのカメラなので、ファインダーを持つLUMIX S5と比べるとよりスッキリとした印象です。
【接続方法その2】XLRケーブルで接続の場合
〈 LUMIX S5 + XLRアダプター + MKE 600 〉
LUMIX S5の場合は、XLRアダプターを購入すると、XLR端子のケーブルでMKE 600を接続することができます。XLRアダプターはファンタム電源を供給できますので、MKE 600に電池を入れる必要がありません。不意な電池切れで録音できなかったといったトラブルがないので安心です。
XLRアダプター
LUMIX S5で使用可能なXLRアダプター「DMW-XLR1」。XLR端子のケーブルでマイク2本接続可能です。このアダプターでファンタム電源供給できます。
XLRケーブル
私が愛用するのは、CANAREのマイクケーブル1mを愛用しています。コネクターはNEUTRIK製です。安価なケーブルもたくさん存在しますが、CANAREならクオリティが高く安心して使えます。
マイクスタンドや三脚などにマイクを取り付けることも可能
カメラシュー部だけでなく、マイクスタンドや三脚などに取り付けることも可能です。カメラから離れた位置にマイクを設置することができます。その際はケーブルの長さが必要になってきます。1mだけでなく、3mや5mなどの長さのケーブルを用意しておくと便利です。いざと言う時も安心!
スイッチ/バッテリー駆動
MKE 600には、バッテリーのオン/オフができるスイッチとローカットフィルターのスイッチがあります。必要に応じてローカットフィルターを使用することができます。
MKE 600はファンタム電源供給が必要なマイクです。カメラ側から電源供給ができない場合は、MKE 600本体内部に電池を入れることで供給可能です。
MKE 600本体のお尻の部分をくるくる回すと開きます。
単三電池でバッテリー供給します。
付属のショックマウント マイクホルダー
小型軽量のショックマウントが付属します。マウントがゴム製で蛇腹部分で振動をうまく吸収してくれます。
デザイン
小さくまとまっていますね。必要最小限なミニマムなサイズ感です。
ショックアブソーバー
ゴム製の蛇腹状の箇所がわかりますでしょうか?この部分で衝撃を吸収して、マイクへの振動や衝撃を吸収し抑えてくれます。
ネジあり
ショックマウント底部にはネジ穴があるので、カメラシュー部の他にも、三脚やマイクスタンドなどへの取り付けが可能です。
正面から
左がMKE 600付属のショックマウント。右が他社のショックマウントマイクホルダー。MKE 600付属のショックマウントの小型さがよくわかりますね。
横から
左がMKE 600付属のショックマウント。右が他社のショックマウントマイクホルダー。横から見てもずいぶんと小さいですね。実にコンパクト!無駄が一切ありません。
収納ポーチ
MKE 600がすっぽり収まります。ケーブルやウインドシールドも一緒に収まるサイズ感です。収納ポーチがあると、カメラバッグの中が雑多にならず整理整頓できて地味ながらありがたい。
付属のウインドシールド
スポンジ製のウインドシールドが本体に付属します。スポンジにはSENNHEISERのロゴが印字されています。
LUMIX S5にウインドシールドを付けたMKE 600を取り付けると、このようになります。
〈別売〉ウインドシールド MZH 600
オプションで購入できるMKE 600用のウインドシールド「MZH 600」です。毛足が長いので風の音などによって発生するノイズを抑制してくれます。屋外撮影時の風防対策として非常に効果的です。
LUMIX S5とウインドシールド「MZH 600」を付けたMKE 600を取り付けた場合がこちら。
この毛足の長さが高い風防効果を発揮してくれます。それにしても毛並みが良いですね。
音質対決!
LUMIX S5内臓マイク VS MKE 600
これまでSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600について深掘りして徹底レビューしてきました。すでに良いプロダクトであることは十分にお伝えできたのではないかと思います。そろそろこの記事も大詰めエンディングが間近になりました。最後に、見た目や質感だけでなく、実際に録音して性能を確認していきましょう。MKE 600単体だけを確認するだけでなく、LUMIX S5の内蔵マイクで撮影した場合とLUMIX S5+MKE 600で撮影した場合の音質について比較していきたいと思います。さぁ、MKE 600の実力はいかに!
LUMIX S5内臓マイク
まずは、LUMIX S5内蔵マイクからテストをはじます。あえて厳しい環境下にします。室内に二機の大型のビデオライトをつけた状態での撮影としました。ライトのファンが回り、ノイズも拾いやすい環境にしました。内蔵マイクの場合は、人の声ははっきりと聞こえるものの、人の声の線が細く、低音が弱い印象です。また、サーといったホワイトノイズを盛大に拾っています。ファンが回るビデオライトやエアコンなど空調をつけた状態では、カメラの内蔵マイクの場合は、盛大にノイズは拾ってしまいます。
LUMIX S5+XLRアダプター+MKE 600
いよいよ、MKE 600の出番です。LUMIX S5にXLRアダプターを取り付けます。そして、XLRケーブルを用いてMKE 600を取り付けました。
人の声はクリアに録音されています。内蔵マイクのように人の声の線は細くなってません。低音から高音まで幅広い領域で収音されており、豊かな音といった印象です。そして、内蔵マイクで気になったサーというホワイトノイズも、ほぼ気づかないレベルまで抑えられています。この差は歴然!音質対決はMKE 600の圧勝でした。恐るべし!MKE 600。
私が実際に使用している組み合わせがこちら
〈 LUMIX S5+XLRアダプター+MKE 600+ウインドシールド 〉
これまで私は様々なマイクを試しマイク沼にどっぷりと浸かってました。様々なマイクを実践で撮影現場で使い、もっともすぐれた音質で撮影できたガンマイクがこのSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600でした。約4万円の価格でこれだけの性能を誇るマイクは他にはないでしょう。使い勝手も申し分ありません。特にこのマイクの性能、ポテンシャルを知るには、さきほど私が試したように比較することが一番です。内臓マイクとの比較は歴然ですし、他社のマイクと比較しても良いでしょう。比較すればするほど、MKE 600の実力を知ることになります。
私は実際に撮影現場でLUMIX S5、LUMIX S1やSONY FX3とこのガンマイクMKE 600で撮影しています。
SENNHEISER(ゼンハイザー) カメラ用マイクのラインナップ
前回の記事では 小型軽量マイクMKE 200 を紹介させていただきました。そして今回レビューさせていただいたショットガンマイクロフォンMKE 600。この中間にMKE 400というマイクも存在します。SENNHEISER(ゼンハイザー)は、ブイロガー、ビデオグラファーの最適なマイクが充実していますね。予算や用途によって選択できます。
SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600 特長 まとめ
- 優れた指向性
- 側面からのノイズを最大限に遮音
- 切り替え可能なローカットフィルターが風切り音を最小限に抑制
- ファンタム電源供給できないカメラでもバッテリー駆動で対応
- スポンジ製ウインドシールドとショックマウントが付属
- XLR to 3.5mm TRSケーブルが付属(2021年5月14日以降に出荷されるMKE 600)
おわりに
いかがだったでしょうか?今回はSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600を深掘りしレビューしてきました。洗練されたプロダクトデザインは、まさに機能美と言えるもので申し分ありませんし、実際の実力も桁外れのクオリティを誇ります。私も撮影現場で投入しています。これまで他社のマイクも使ってきましたが、実際に撮影して比較しMKE 600のクオリティの高さを知りました。MKE 600を使えば映像のクオリティーが格段にアップするすることは間違いありません。ブイロガー、ビデオグラファー、YouTuberの方に「物と音」が自信を持っておすすめします。この記事で興味を持たれた方はぜひMKE 600をチェックしてみてください。それでは、またお会いしましょう。良いブイログライフ、カメラライフをお過ごしください。さようなら〜☆
SENNHEISER ウェブサイト
今回ご紹介したガンマイクSENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600と関連商品
ガンマイク SENNHEISER(ゼンハイザー) MKE 600
39,391円 (Amazon 2022.9.27 現在)
私が撮影現場で投入しているがガンマイクがこちらのSENNHEISER MKE 600です。4万円程度と価格を抑えながらも、業界の定番となっているMKH 416の血統を色濃く感じさせる高品質な録音を実現したガンマイクです。ファンタム48Vと単3電池、両電源に対応しており、XLR端子を持たない仕様であっても、3.5mmマイク端子での接続も可能な利便性が高いことも特長です。MKE 200、MKE 400の上位機種にあたるMKE 600は、妥協を許さないビデオグラファーに最適なマイクと言えるでしょう。興味を持たれた方は、このMKE 600もチェックしてみてくださいね。「物と音」が自信を持っておすすめします。
ウインドシールド SENNHEISER(ゼンハイザー) MZH 600
6,818円 (Amazon 2020.9.27 現在)
ショットガンマイクロフォンMKE 600用ののウインドノイズを低減させるウインドシールド。本体に付属するウインドシールドとは異なりこちらは別売となります。毛足が長く効果的に風の音由来のノイズを抑えてくれます。屋外撮影をされる場合は、必須アイテムです。もちろん私も使ってますよ。
CANARE XLRケーブル 1.5m
2,000円 (Amazon 2020.9.27 現在)
MKE 600をXLRケーブルで接続する際に必要です。短いものから長いものまで異なる長さのケーブルを揃えておくとなお安心です。
Panasonic XLRマイクロホンアダプター DMW-XLR1
33,700円 (Amazon 2020.9.27 現在)
Panasonic LUMIX S5やS1、GH5やGH6で動画撮影をされる方は必須と言えるアイテムがこちら。XLRケーブルを用いてマイクを接続するには必ず必要です。もちろん、私も所有しています。